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そうですね。夫婦でしたら、離縁することでそれ以降の関係を断ち切ることも可能ですが、実親となるとそういう訳にはなかなか行きません。
今まで、家族として手を尽くさなかったか。
かれこれ10年以上前までさかのぼり自問自答してみますと、その時の知り得る情報の中では、精一杯理解してきたつもりだったのではないかと考えます。
自覚とは、自分は犯罪者なのだという負の自覚ではなく、自分は病気であり、真剣に向き合い治すのだという自覚です。
長年、見ておりますと「病気」だということは理解していても、病気とどこまで真剣に向き合うのか。治したいという決意をどれだけ継続してゆけるのかは、本人にとって本当に難しいと感じます。
実際、体に痛みをともなう病気でしたら、本人も治療を忘れることは無いでしょう。普段の生活でも、否応無くおそってくる痛みと向き合うことで、病気と向き合っていけるからです。
自覚しずらい病気だからこそ、家族の支えが必要なのでしょう。
しかし、現実はそう簡単ではありません。
アル中症状を治療中の患者でしたら、治療中に失敗してもそうそう法に触れることはありません。また、一からスタートし直せば済みます。
しかし、クレプトマニア患者の失敗はまったく違います。
その失敗に関わる家族の負担は、尋常ではありません。
金銭的な負担や、検察や警察所での事情聴取による時間の拘束、弁護士との打ち合わせ等はすぐにはじまります。
地元の人の噂にも耐えなければなりません。今回の件で、自分の子供達に対してイジメが起こるかもしれない。
考えると、精神的にもズタズタになり、これだけ大きな負担を掛けてくる本人に、真剣に向き合ってきた時間が長い程、裏切られた気持ちにもなり、憎む気持ちも生まれます。
こちらからの働きかけには、限界があるのも又、現実だと思います。
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